SSブログ
オシゴト ブログトップ

法務局と事業計画書とチキンとコート [オシゴト]

今日は法務局で会社登記を行いました。

書類上の不備がなければ、1週間後に会社が設立されます

いままで個人事業主として仕事をしてきたので、さしたる肩書きがなかったのですが、今度からは「代表取締役」という肩書きが付く事に。

う~ん・・・特に実感がない。

まぁ、現時点では私と妻だけの会社ですからね。
こんなものでしょう。

さて、明日は経営コンサルタントと打ち合わせを行います。
事業開始の進捗状況が予定よりも遅れているので、その辺の話しもしなくてはなりません。
また、設備投資が思ったよりもかさむので、その圧縮も必要となります。

後は公的機関からの融資がおりるか否かですね・・・。


そんな毎日なのですが、帰りの電車の中で久しぶりにカウンセリング事情についてあれこれと考えました。

ここ最近は別の事業の事を考える事が多かったので、忘れていた・・・訳ではないのですが、私の中でのプライオリティが低下していた事は間違いない事実。

しかし、ある時期結構集中して考えたり、妻にウェブサイトの製作をお願いしていたと言う事もあり、やはり今すぐではないにせよ、話を進めたほうがいいであろうと。

一応、ある程度事業計画としては完成しています。
マーケティングの検討も、詰めの甘さを除けば、それなりに。

後は以前もお話したように広告の効果の判定。これが出来れば、後はカウンセラーを募集して、すぐにでも開業可能。


メインである事業の準備が遅れているので、その間を利用して突き詰めて考えてみたいと思います。


で、今日は法務局に行った後は、妻と食事に。
といってもファミレスですが(笑)。
そこで大好物のチキンを食べて、冬服を買いに。

購入したものは、コート。
去年妻に「似合わない」という理由で大反対された結果、購入できなかったので。
それから妻の買い物に付き合って、お出かけ終了。

何だか、少し眠くなってきました(笑)。


う~ん、今日の更新はオチがないや。


・・・さて、コーヒーでも飲んで事務仕事でもしますか!
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

ため息 [オシゴト]

私の仕事は純然たるカウンセリングの仕事ではありませんが、状況によっては相当程度、カウンセラーとしての役割が要求されます。

そして、私には日々、仕事を通じて山のように案件が持ち込まれます。
それこそ、喜劇から悲劇まで。

先ほど、一人のクライエントと話しをしました。
話をする前の状況から、相当差し迫っているなと判断されたのですが、面談をしてみると、案の定悲惨な状態。

クライエントの抱えている問題が、クライエントに原因があるとは限りません。
純粋に、クライエントが犠牲者の場合も。
ただ、犠牲者であろうが加害者であろうが、そこにある絶望は同じ事。

一度捕らわれてしまって、悪循環にはまり込むと、人は容易に柔軟性をなくしていきます。
輪の外から「こうすればいいよ」と言っても、それは全く無意味な事。
そしてカウンセラーとして気持ちを汲むのも、同じく無意味な事

彼らが欲しいのは、天から伸びた一本の糸だから。

カウンセラーは、そして私は、その糸には決してなれない。


人が本当に絶望した時、どんな風に涙を流すか、ご存知ですか?
人が本当に絶望した時、どんな風に嗚咽するか、どんな風に床をかきむしるか、ご存知でしょうか?

私は、たくさん知っています。
幼い時から、そこに私はいました。
そして、私もそれを作りました。

だから、クライエントと話をしていると、ふと昔の事が頭をよぎります。

「あぁ………またか…」と。

仕事に対する無力感はいつもの事です。私にできる事は、あまりに限られている。
ただ、私がクライエントに嫌悪感を持ってしまうのは、私の過去とオーバーラップするからなのだろうなと感じています。

その葛藤を手放したいのですけどね…。

クライエントが私を指定してくださるのは、本当にありがたいことだと思っています。
毎日、こうして私に仕事が与えられ、クライエントが「どうすればいいでしょうか?」と聞いてくる。
やはり、こうした事は大変嬉しいですし、できるだけ力になりたいと本当に思います。

ただ、全てがすべてハッピーと言う訳ではないんですよね。
だから、時に(いや、いつもと言った方がいいか)クライエントとの間に葛藤を抱えてしまうのです。

伝えたいけど、伝わらない。
解決へのベクトルが一致しない。
クライエントの希望に合目的性が無い。

そして、クライエントの孤独に届かない…。


ある人から、私の輪廻について聞かされました。
正直、その手の話には全く興味は無いのですが、その方の話を聴いていると、「なるほどね、言い得て妙だな」と感じました。

やはり、キーワードは「葛藤」と「統合」のようです。

検討中 [オシゴト]

先ほどまで、妻が作成しているホームページの手伝いをしていました

実は今、妻と一緒になって色々とアイデアを事業化にするための方策を練っています。

私がメインで考えているのは、カウンセリングを商業ベースに乗せるということ。


心理学だけでなくカウンセリングで収益を上げるのは非常に難しいのが現状です。
産業カウンセラーや臨床心理士でも、就職先が無くて困っている状態ですから。


詳細はお話できませんが、現在、そのテストマーケティングを開始している段階なのですが、どうしてもコンテンツの充実が難しい。
理由?日常業務に追われてしまうと言う問題点(苦笑)。

これは本当に反省しなくては…。

これが上手く行ってカウンセラーの募集とかが出来て、ある程度大々的にやれたらいいなぁ…と考えているのですが、まぁ1年ほどは先なのかな?

ひとまず、数字の裏づけが取れるように頑張ります。

軌道修正 [オシゴト]

またまたお仕事のお話

例のB社を買うと言う話ですが、結果的に白紙に戻りそうな情勢となってきました。

理由は、私がB社を買った場合の戦略的な方向性に齟齬が生じると言う事。

本体たるA社の戦略を考えると、私がB社を買って別々に事業を展開するよりも、現状のまま体制を維持しながら、私がB社でA社に所属する人たちの指導やB社の人事管理をやった方が、戦略的な整合性は取れるんですよ。

つまり、どういうことかというと…

B社を私が買ったとしても、今後数年間は間違いなくA社に売り上げのほとんどを依存する形になります。
もちろん、それはそれでよいのですが、問題は別会社にすると私がA社の方針に口を挟みにくくなるという点があります。
そうなると、A社の売り上げの数パーセントを収益としてもらうと言うビジネスモデルである以上、仮にA社の経営に問題が生じても、私は何もいえない。
また、A社との競業避止義務も生じるので、A社に関連する業務をB社ですることが出来なくなる。となると、私がB社を購入して、かつ本業をA社から独立してやる事によって収益を上げる…という方向も難しくなります。

そうした状態で会社を購入しても、恐らくは数年間は維持が出来るでしょう。その結果、私は間違いなく不労所得を得る事もできる。
でも、発展性については目をつぶらなければならなくなる。

しかし、今のように私がB社にとどまるという形式だと、B社の仕事が私の本業に取って代わるでしょうが、A社の方針に対してはある程度は口も挟めるし、元々の本業を副業として行う事も可能となる。

まだ最終決定ではありませんけどね。
でも、こうした方向には傾くでしょう。


さて…何か別のことを考えないと。


起業する…という私の方針には変更はありません。
今回、B社の買収を諦めると言う形にはなるでしょうが、将来の発展性を秤にかけると、むしろ適切な判断だと考えています。
もう少し言うと、ここまで話が進んでしまっている場合、「買わない」という選択肢の方が、実は難しいのです。
これは利害関係だけではなく、私の心情としても。

いま、頭の中にいくつかビジネスプランがあります。
これを、近いうちにどうにか形にしていきたいと思います。
まずは、スモール・ビジネスの展開ですね。これは今年中に出来るでしょう。

…本当は、最初から立ち上げるよりも出来上がっている会社を買うほうが楽でよいのですが(笑)。


正念場 [オシゴト]

またまたお仕事の話で申し訳ない。

今の私は、少し奇妙な立場になっています。

まず、大まかに状況の説明を

ここにA、B二つの会社があります。
Aという会社は私の本業を専門に扱う会社で、BはAの業務をサポートするために設立された子会社です。
そして、私はA社と業務委託契約を結んで、今まで仕事をしていました。

私のAでのポジションは、花形選手になります。
A社では能力や顧客からの評価に応じて給与ランクがあるのですが、私の評価は最高クラスであり、A社全体の売り上げに占める割合も決して低くありません。

その私が本業を一時中断して、Bという会社の買収に乗り出しています。
きっかけは、A、B両方を所有しているオーナーが、Aのみにして身軽になりたいからと言うことから。その買収相手として、長年一緒に仕事をしていた私に話が来たのです。

そして、私はいまB社で統括責任者として業務の遂行をしています。

これが今までの流れ。
問題はここから先。

いま、我々のこうしたプランは岐路に立っています。

まず、A社の売り上げが減少している事。
その要因は以下のものが影響しています。

(ⅰ)私が業務を停止した事で、私の売り上げ分がそっくり消えてしまっている事
(ⅱ)他の所属する人たちの能力の低さ
(ⅲ)業界の競争の激化

数年前までは、この業界はいわゆる「ブルー・オーシャン」でした。
でも、青い海も時間が経てば赤く染まっていきます。現在、この業界は強烈な新規参入と市場規模の低下、そして規制の強化に喘いでいます。

こうなると勝ち組と負け組みが鮮明に別れてくるのですが、競争力を維持するためには、花形選手に該当する能力の高い人の確保と、会社そのものの業務の改善が必須となります。とすると、(ⅲ)はともかくとして(ⅰ)と(ⅱ)は何とかしなくてはならない課題となります。

次に、B社の問題。
B社固有の問題として、以下のものがあります

(ⅰ)システムが陳腐化している
(ⅱ)スタッフの能力の低さ
(ⅲ)A社および所属する人たちとの連携のまずさ

これに私の買収が加わると、以下の要因がプラスされます。

(ⅳ)バランスシートの悪化
(ⅴ)A社との長期的な戦略の共有

今後、A及びB社の戦略を考えた場合、A社の戦略が市場の動向に完全にマッチする事と、B社のシステムがそれに柔軟に対応する事が要求されます。
しかし、完全に別会社にした場合、それが機能するのかが懸念材料になっていきます。

恐らく、(ⅱ)と(ⅲ)はある程度時間がもらえれば改善は可能でしょう。私のビジネスモデルが当たれば…の話しになりますが、もしかしたら(ⅳ)も、それほど深刻な問題にならないかもしれません。
ただ、私がB社を買収した後にA社の戦略に追随できるのか、という疑問が出てきます。

A社、B社にとって何が一番有効な方法なのか?

個人的な関心ごとを言うと、収益が上がって不労所得が得られると言う点は気になるところです。
それが動機の一番最初の部分にありますから。
しかし、A社との連携が長期的な戦略も含まれたものになり、かつそれが有効に機能する必要があります。
戦術レベルでの連携では不十分なのです。
そして、戦術は戦略の裏打ちが絶対に必要なのです。

その戦略を機能させるためには、もしかしたら会社の購入以外にも方法はあるのかもしれない。

まずは、ウソでもいいから数字のシミュレーションを繰り返す必要があるでしょう。
そして、会社オーナーとの話し合いも。
私も家を買ったので、経済的には豊かではないのでねぇ(苦笑)。


ではでは

統括責任者見習い取締役未満 [オシゴト]

すいませんね、仕事がらみの話を延々と繰り返して。
本当は毎日のように渉猟している学術的な分野の話をしたいのですが、いかんせん体力が…(苦笑)。

難しい話をするのって、体力がいるんですよ。
おかげで、小難しい話で知人に迷惑をかける事が減っているのは良い事ですが。


最近、毎日の業務に追われながら、会社の業務内容をどうやって改善するかを考えています。

この業界は素人なので、素人感覚であれこれと考えるのはたやすいのですが、それがどこまで実効性あるものになるかは疑問なところ。
その業務内容に関連する問題として、優秀な人材をどう確保するか、あるいは今いる人材をどう育成するかも頭の痛いところ。
近いうちにスタッフの一人を切らなくてはならないのですが、私がこの会社に来て、首を切る人はこれで二人目。
たった1ヶ月ちょっとなのに。

私一人が足りないスタッフの分だけ働けば済む話に思えますが、それでは根本的な問題解決にならない。

さらに考えなくてはならない問題は、私の給与の問題。
今の仕事でもそれなりのお給料はもらっているのですが、実は本業の約半分の額。生活できなくはないけれど、このままもよくないので4月ごろから本業の復帰も考える必要がありますが、その時期は間違いなく会社買収へ向けた活動が本格化しているはず。

中小というよりも零細と言ってもよい規模の会社ですが、それでも会社は会社なので税務上の手続きが煩雑だし、数字の問題をどうするかと言う件も考える必要があります。
特に会社購入後は間違いなくB/Sは悪化するので、会社としての体力は大幅に低下します。
その中で償還をちゃんとし、利益を上げ、業務のマネジメントをこなし、さらには(私の年収維持のためという卑小な目的ですが)本業もこなし…。

一見すると大変そうに思えますが、まだまだ甘いのだと思いますよ。
私なんか、本当に恵まれているなと思いますからね。
それなりに苦労はありますし、家に帰ると「疲れた」を連発してしまいますが、それでも協力的なスタッフや理解のある現社長にも良くしてもらっているし。

もちろん、意見の相違や意思疎通の困難さは毎日ありますが。

ただ、明るいニュースとしては、新しいビジネスモデルを検討中な事。
数字的な裏づけが取れたら、これは実行したいなぁ…。

まずは、今の問題の解決ですな


と言う事で、今の私は多少自嘲的な気分なので、ものすごく自嘲的な写真を

080229_213852.jpg


毎日1冊は本を読むのが習慣なのですが、これはその一部。




………何だか、「ものすごく必死なサラリーマン」という感じが、ありありとでてますなぁ(苦笑)。

「起業」するということ [オシゴト]

昨日は深夜のシフトで、今日は調整のためお休み
明日から通常のシフトになって、その後再び変則へ。

私のスケジュールの未来が見えません(苦笑)

今日は、休みを利用して業務の全体像の把握をしたいなぁ…と考えつつ、ボーっとしております。
そのついでに、少し独り言を

散々このブログで書いている通り、私は今、ある会社を買収しようとしています。
昨日、今の社長さんと話しをしたのですが、税務上の関係から、買収か営業譲渡かは、いまいち煮詰められていません。この数字的な面や法律あるいは税務上のことは、2ヶ月後がめどになると思われます。

しかし、買収にせよ営業譲渡にせよ、私がその会社のオーナーになると言うのは既定方針になりつつあります。
そうなると(いまさらだが)気になるのが、「起業」する動機。

私にとってこの会社との付き合いは、サービスを享受する側でしかありませんでした。
そのサービス内容にも特段関心はありませんでしたし、業務そのものも、言ってみればものすごく地味なものです。
その、私にとって関心の薄い業務を行う会社を、なぜ私が買おうかと思ったか?動機は大きく分けて三つあります。

まず一つは、投資の対象として。
規模はものすごく小さいですが、しかし取引先が非常に安定しています。となると、ある程度安定した収益性が見込めると言う点があります。つまり、私たちがマンションや株に投資するように、会社に投資するという事です。

次の点は、経験として。
今まで自営業をしていましたが、私一人の個人事業なので、やっている事は知れています。リスクもないし、その代わり成長もない。
しかし、漠然と出はありますが自分のビジネスを持ちたいと言う気持ちはありました。そして、それを通して経営者として様々な経験をつめたら…という希望がありました。

そして最後に、私が変化を好む事。
今の本業も、それはそれで安定しているのですが、しかしここに漠然と座っていても変化も成長もない。
それよりも、ほんの僅かでも変化に舵を切ることによって、新しい展開が見えるのでは、と考えたのです。

ここまで読まれた方は、起業する動機の部分に何らソリューションが含まれていない事に気がついたかと思います。

先述したように、私にとって会社が所属する業界は、あまり関心のない分野でした。ゆえに、この業界あるいは取り扱う業務に関して、何か新しいものを提供すると言う発想が、どうしても乏しくなってしまいます。
これが、私にとって一番の大きな課題です。

いま、日々の業務を見て「ここを改善したいな」とか「この方法はムリがあるよね」という事は素人目に見ても分かるのですが、じゃあ、どのようにすればいいのかが、イマイチ見えてこない。

この会社でやりたい事を見つける。
会社経営を通して、自己表現をする。
何かしらのソリューションを提供する。

「起業」ということについて、どこまで体温を上げることが出来るか?
私が「起業」という事について、どこまで創造的でありうるか?

これが今後の、私が必死になって超えなくてはならない壁になります。

…どうですか、皆さん。
意外と「甘いなぁ!」と思われたのではないでしょうか?
世の起業を目指す方々からすれば、こんないい加減な起業家も珍しいと思うかもしれません。

まだまだ課題は山積していますね。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

またまた仕事のお喋りを・・・ [オシゴト]

元々、このブログは本業ブログでは書けない大学での学習や心理学、果ては音楽やら読書やらを書くつもりだったのですが、最近の私のトレンドとして仕事がらみの話が多くなっていますね。

本当は「私的TA論」なんて書きたいんだけどね。対策講座も危ういし。

さてさて、仕事のお話。

帰宅して一仕事やって、お風呂に入ってボーっとしながら仕事の事を考えていました。
内容は業務の再構築

何がしたいかと言うと、今の会社が有するハードウェアを維持しながら業務のデザインを変えて、ミスやトラブルが発生しないシステムを考えたいと。

私が購入しようとしている会社には、スタッフの統制が取れていないと言う点と、業務上のミスが多いという二つの問題があります。

スタッフの統制については後回しにするとして、まずは業務上のミスを減らす必要があるのですが、システムが非常にアナログな上に、私が買えるくらいなので会社そのものが貧乏(苦笑)。
よって、ハードウェアを更新せずに業務の流れを改善してミスを減らす必要があるのですが、スタッフ間のコミュニケーションが円滑ではなく、かつ監督者が不在になりがちなので、ミスが減らないのですよ。

ミス発生の要因は、おおよそ掴めています。
それぞれの勘違いに他の業務とのバッティング、そして煩雑な事務処理。
個々のスタッフは優秀なので、システムの改善を図れば何とかなるのでは?

頭を整理したいので、ちょっと仕事の話を続けますが、既に業務のおおよそは掴んだので、これからミスが発生しやすいポイントを整理するようにしたいと思います。
疑問を沢山持たなければなりませんね。頭でミス発生の状況をシミュレートしなくてはね・・・。

話を仕事から半ば趣味と化している(?)心理学へ

最近、よくボーっと考えるのは、根拠となる理論が非科学的(この表現は適切でないかも)でも、療法として成立する事って多いんだなぁ、という事。

ゲシュタルトの理論も今日的な面から見れば疑問符がつく点が多々あるし、かのフロイトを読んでいても、はっきりとは書いていないけどエーテルを想定したと思われる面があるし(それ以上にフロイトの場合、性的抑圧を過大に考えすぎている面があるのだけれども)。
トランスパーソナル心理学なんて、私なんかが読んでいると「????」という点が沢山出てくるけど、しかし臨床としては一定の成果が出ていたりする。

どちらかと言えば、理論から療法が生み出されると言うよりも、現象の解釈に一定の仮説が当てはめられるからという面があるのだろうね。

心理学って、説明概念的な面が多々あるので。

まぁ、仕事の事を考える必要があるので、脱線はこの辺で。

ではでは


要するにね [オシゴト]

私が18歳ごろの話。

それまで好き勝手にバンドを組んでは首を縦に振り続けていたのですが、音楽的に幅広くなりたいと思った私は、当時知り合ったジャズギタリストについて音楽理論を勉強する事にしました。

その師匠から最初に言われた事は「フレットの音を全て覚えろ!」と言う事。
つまり、「3弦4フレットはC♯で」とか「1弦10フレットはFで…」と、すぐにいえなくてはならないと言うものでした。

それを言われた時に初めてフレットと音の関係を意識するようになったのですが、最初の頃はフレットがまるで得体の知れない密林のように思えたものでした(本当だよ。まさに『フェルトセンス』だね)。
それが、だんだんと音を覚えるにしたがって密林が草原になり、草原が区画整理されていき、やがては自分の手のひらか何かのように思えるようになりました。

そうなるとしめたもの。
譜面を初見で弾ける…とまではいかないものの、譜面を見ながら音をなぞれるようになるのです。

これが、子供らしいロックミュージックに対する憧れから、音楽という高みの、ほんのふもとに到達した瞬間。

別の話。

神学校に行っていた時の事。

最初に私たち牧師のタマゴたちがうけるショックは、それまで聖書勉強会で親しんだ感覚的に分かりやすい聖書読解から、いきなりアカデミックな聖書読解へ放り込まれる事にあります。
当時のヘレニズム世界やハムビラ法典を初めとする歴史的経緯だけでなく、用いられている言葉の数や意味、そしておよそキリスト教らしい「優しさ」からかけ離れた組織神学まで…

そこで私たちは、聖書の世界がいかに「キリスト教」からかけ離れた世界かを体験し、同時に人々がどのようにして「キリスト教」を「構築」したかを、みっちりと学ぶ事になるのです。

私たち神学生たちは、まず最初に次のような疑問を持ちます。
「結局、私たちは何を勉強しているのだろう?」
つい勉強が進むにつれて、枝葉の議論にばかり目が行くようになるんですよね。

「何だよ、『連帯説』って?アウグスティヌスの説との比較と反論?それって、聖書と何の関係があるのぉ~???」という具合に。

でも、勉強が進むにつれて、神学生たちは次のような疑問を持つようになります。

「結局、あなた(先生や著名な神学者あるいは学説)は何が言いたいの?」

膨大に伸びた枝葉を書き分けて、ようやく幹へ到達できた瞬間です。
そしてようやく、私たち学生は未熟ながらも資料や神学校の先生を通して、アウグスティヌスやルターたちと対話できるようになるのです。

何事も、分かってしまえばきっと単純なものなのでしょう。
でも、その単純な幹へ到達するには、無駄な試行錯誤と退屈なルーチンワークを延々と繰り返す必要があるのです。

勉強や実践を通して、私たちはその単純さへ手を伸ばそうとします。
つまり、「要するに…」が言えるようになるためなのです。
その単純ささえつかんでしまえば、そこからイマジネーションは広がりを見せます。

それは疑問であったり、アイデアであったり、あるいは別概念との繋がりであったり。

私が仕事で取り組んでいる事柄も、きっとそうなのでしょうね。
私がいまだにイマジネーションの停滞や膨大な枝葉に苦しむのは、まだ幹を掴んでいないからでしょうね。

業務の改善やスタッフに対する統制のなさ、そして従業員の私に対する違和感に、これから間違いなく発生するであろう反発…。

まだまだ試行錯誤は続きます


オシゴト ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。