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ため息 [オシゴト]

私の仕事は純然たるカウンセリングの仕事ではありませんが、状況によっては相当程度、カウンセラーとしての役割が要求されます。

そして、私には日々、仕事を通じて山のように案件が持ち込まれます。
それこそ、喜劇から悲劇まで。

先ほど、一人のクライエントと話しをしました。
話をする前の状況から、相当差し迫っているなと判断されたのですが、面談をしてみると、案の定悲惨な状態。

クライエントの抱えている問題が、クライエントに原因があるとは限りません。
純粋に、クライエントが犠牲者の場合も。
ただ、犠牲者であろうが加害者であろうが、そこにある絶望は同じ事。

一度捕らわれてしまって、悪循環にはまり込むと、人は容易に柔軟性をなくしていきます。
輪の外から「こうすればいいよ」と言っても、それは全く無意味な事。
そしてカウンセラーとして気持ちを汲むのも、同じく無意味な事

彼らが欲しいのは、天から伸びた一本の糸だから。

カウンセラーは、そして私は、その糸には決してなれない。


人が本当に絶望した時、どんな風に涙を流すか、ご存知ですか?
人が本当に絶望した時、どんな風に嗚咽するか、どんな風に床をかきむしるか、ご存知でしょうか?

私は、たくさん知っています。
幼い時から、そこに私はいました。
そして、私もそれを作りました。

だから、クライエントと話をしていると、ふと昔の事が頭をよぎります。

「あぁ………またか…」と。

仕事に対する無力感はいつもの事です。私にできる事は、あまりに限られている。
ただ、私がクライエントに嫌悪感を持ってしまうのは、私の過去とオーバーラップするからなのだろうなと感じています。

その葛藤を手放したいのですけどね…。

クライエントが私を指定してくださるのは、本当にありがたいことだと思っています。
毎日、こうして私に仕事が与えられ、クライエントが「どうすればいいでしょうか?」と聞いてくる。
やはり、こうした事は大変嬉しいですし、できるだけ力になりたいと本当に思います。

ただ、全てがすべてハッピーと言う訳ではないんですよね。
だから、時に(いや、いつもと言った方がいいか)クライエントとの間に葛藤を抱えてしまうのです。

伝えたいけど、伝わらない。
解決へのベクトルが一致しない。
クライエントの希望に合目的性が無い。

そして、クライエントの孤独に届かない…。


ある人から、私の輪廻について聞かされました。
正直、その手の話には全く興味は無いのですが、その方の話を聴いていると、「なるほどね、言い得て妙だな」と感じました。

やはり、キーワードは「葛藤」と「統合」のようです。
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